Seishu Hanaoka(華岡青洲)
On 14 November 1804, Hanaoka Seishū, a Japanese doctor, became the first person to successfully perform surgery using general anaesthesia.
漢方薬というか生薬に近いか?、通仙散、を苦労して開発し、世界初の全身麻酔による乳がん摘出手術を成功させたスーパージャパニーズ華岡青洲を紹介しているウィキィペディアの一文である。来日したシーボルトにも師事、シーボルトも青州の偉業をヨーロッパに紹介したというが、そこは西洋医学と東洋医学の壁があったのか、次第に青州は忘れられてしまったようだ。
しかしながら、青州が世界初の手術を行った住居兼診療所【春林軒】は、修復されたものであるものの、和歌山県紀の川市に残存する。海外富裕層から圧倒的な人気を誇る熊野や枯木灘の荘厳さ、伊勢の歴史や松阪、桑名のすき焼きとはまぐりと組み合わせればフィジカルにもメンタルにもよろしい世界の外科医のツーリズム、いわばドクターツーリズムに最適なデスティネーションとなるはずだ。統合医療を標榜する世界の外科医は、一度は近代医療のルーツのひとつを訪ねにこの界隈に足を伸ばしてもらいたいと思う。