Hiroyuki Takagi(高木啓行)
世界遺産モアイ像が有名なチリ領のイースター島。今から約30年前、島のモアイ像のほとんどが倒れている状況を世界ふしぎ発見!で知ったスーパージャパニーズ高木啓行さん【香川県のクレーンメーカー、タダノの執行役員】は、自社のクレーンを使ったモアイ修復プロジェクトを立ち上げる。結果イースター島の世界遺産認定に寄与した。
以前紹介のイタリア・クレモナのスーパージャパニーズヴァイオリニスト横山令奈さんもクレモナの町の案内人として世界ふしぎ発見に抜擢された。とてもいいディレクターがいるんだろう。
この活動はたった一人のサラリーマンの思いつきが、チリの軍隊までを動かし、世界各国の研究者を集め、ついには世界が注目するプロジェクトに発展していった世界初のCSRアクティヴィティと言って間違い無いだろう。その後のタダノの躍進ぶりをみても最も成功したCSR戦略のひとつであるとも言えるだろう。
大切なのは、こういう話はチリの富裕層の琴線に触れていることも同時に知っておくことだ。
なぜか?
イースター島観光のおかげで財をなした旅行業者等が大勢いるからだ。
そろそろ返してもらう番だろう。もちろん行く先は高松だ。
今日もモアイ像は未来を見つめてしっかりと立っている。