Keiji Suzuki(鈴木敬司)
四十七人の刺客、真田十勇士、七人の侍、など数字+意味深な名詞にグッとくるのは歳とった証拠なのか、、、だいぶ前に読んだ記事中に戦前のビルマで三十人の志士と呼ばれた軍人にゲリラ戦の教育を施したスーパージャパニーズ、後のビルマ独立義勇軍司令官、後世日本版アラビアのロレンスとも呼ばれる鈴木敬司大佐をふと思い出す。アウンサン将軍などから師匠と呼ばれた大佐は、将軍のいうビルマの雷帝伝説【東よりビルマを助ける雷帝が来る、的なことらしい】を信じるビルマ国民に諭しながらラングーンへの道中戦友を増やしていったようだ。
雷帝伝説は、鈴木氏本人の中で神道の雷と重なったことは想像に難くない。鈴木氏は郷里である静岡県浜松市で永遠の眠りについている。軍人の多いミャンマーの富裕層をターゲットに考えた場合の突破口のひとつは浜松にあるし、雷帝を想起させる神社巡りなどのいますぐ無料でできる企画が最もシンプルで受け入れられそう。イスラエルの退役軍人に明治神宮を案内するようなことに代表されるアナロジーも利きそうだ。
日本占領時にヤマトホテルと呼ばれたストランドヤンゴンにもビルマの竪琴の水島一等兵の話に勝るとも劣らない多くの日本人伝説がある。現地で見る当時の写真もまた、ビルマを駆け抜けた多くのスーパージャパニーズを思い起こさせてくれる。