Takiko Yoshida(吉田多輝子)

イスラエルで杉原千畝が、リベリアで三波春夫が、同国の切手のモデルになったように、スリランカで唯一切手のモデルになったスーパージャパニーズがいる。1億近くの個人財産を幼稚園建設に投じた日本人女性、吉田多輝子さんである。子供の教育は幼児から、ということで、学校に慣れない子供たちに、おもちゃあるからいらっしゃい、と言い続けた逸話が残る。

スリランカと日本という文脈で最も歴史的に価値が高い話として有名な、ジャヤワルダナ元大統領のサンフランシスコ講和会議での【憎しみは憎しみでもって止むことはなく、愛によってのみ止む】の名演説は、日本の主権回復に大きな役割を果たし、当時の吉田茂首相に【この大恩を忘れまじ】と言わせたストーリーがあるが、吉田さんも民間人でありながら大恩に報いた一人ということになるのだろう。スリランカというのは光り輝く島という意味なのだそうで、吉田さんもご自分の名前とのセレンディピティを感じたのだろう。

ここにあげた3人の他、ルーマニアで葛飾北斎が、チェコで横山大観が、エクアドルで野口英世が、朝永振一郎がチャドで、ロシアで雪舟が、同国の切手モデルになっている。おそらくこれだけではないだろう。ターゲット国の富裕層と日本との関係を考える時、切手に登場した、あるいは、教科書に掲載されている、という無料情報は大きな財産で、使わない手はないと思う。

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