それらの宮大工の技術や技を寺社仏閣の工事中に実際に披露し、技の体験や寺社仏閣の見方なども学べる宮大工ツーリズムは、まさに建築ツーリズムの元祖ともいえ、宮大工の技を知らずして建築を語ること勿れというのが宮大工の本音なわけです。すべての木造技術の基本所作が宮大工の世界にあるわけですからそれもそのはずです。繰り返しになりますが、気が付きにくいことなんですが、宮大工は自社の本殿裏で仕事をすることが多いので、実際の宮大工の仕事現場を旅行者がみることは不可能に近いんですね。ですが、そこを寺社建築の会社や寺社と連携して可能にしたエクスペリエンスの開発に成功し、宮大工ツーリズムとして提供できることになりました。

